俳優・鹿賀丈史(55)が主演のミュージカル「ジキル&ハイド」が4度目となる来年4月の公演で見納めとなることが18日、分かった。これまで上演129回で15万人を動員、05年の公演で鹿賀が菊田一夫演劇大賞を受賞した人気作品。鹿賀は「今回が集大成」とコメントしており、注目を集めそうだ。
2001年11月の初演から人気を博し、これまで3度の公演で名実ともに鹿賀の代表作となった「ジキル&ハイド」が、来年4月の公演でファイナルを迎えることになった。
善と悪の二重人格の“原点”を描いたR・L・スティーブンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」が原作で、1990年にミュージカル化され、ブロードウェーで1500回以上も上演された人気作。日本では01年11月、03年1月、05年12月と、3度上演。初演から月刊ミュージカル誌のベストワン・ミュージカルに輝くなど人気となり、05年の公演では鹿賀が第31回菊田一夫演劇大賞を、共演のマルシア(37)が同演劇賞をダブル受賞するなど高い評価を得た。鹿賀にとって「レ・ミゼラブル」と並ぶ代表作だ。
が、現状に固執せず、新たなステップに取り組みたいという鹿賀の希望もあり、4月5~29日にこれまでの公演と同じ東京・日生劇場でファイナル公演としての上演が決定した。名古屋・大阪でも上演予定で、初演から述べ動員20万人を突破する予定だ。
鹿賀は「この作品は、初演から多くの賞をいただき、菊田一夫演劇大賞をいただいたこともあり、強い思い入れがあります。大賞の名に恥じない最高の舞台をお見せしたい」と気合十分。「再演を重ねるたびに新しい発見がある奥の深い作品ですが、今回はその集大成。自分なりに完成したジキル&ハイドを演じ、また新たな作品に取り組むステップにしたい」とけいこを心待ちにしている。
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