ザ・ドリフターズの仲本工事(65)が12日に高知市内のパチンコ店で現金数十万円が入った財布をなくし、警察に被害届を出していたことが13日、分かった。約5時間後に拾得者が現れ、無事手元に戻り「都会でこんなことは考えられない」と驚いた。
仲本は、自ら作詞・編曲した「恋まちつぼみ」で6月17日にデビューした高知出身の演歌歌手・三代純歌(みだい・じゅか、年齢未公表)のプロモーションで、高知市内に数日間滞在。12日は仕事の予定が夜からだったため、朝からパチンコ店にいた。
財布をなくしたのに気づいたのは午後6時ごろ。パチンコ台の脇に財布を置いたまま、店内にある喫茶コーナーでジュースを飲むため席を立った。10数分後に戻ってくると財布がなくなっており、自ら高知南署に被害届を出した。
実は仲本が気づかぬ間に、70代の無職男性が見つけ、店内で「これ誰のや?」と持ち主を聞いて回ったが現れず、後に警察に届けるつもりで預かったという。男性は景品交換などをするうちに財布をポケットに入れたことを忘れ、帰宅してしまった。
同署は、パチンコ店の防犯ビデオなどでこの男性を確認し連絡。男性が同署に届け、午後11時ごろ、仲本の手に無事戻った。同署によると、遺失物として正式に受理していないため、「謝礼などはお互いが相談で決めることになるのでは」としている。
仲本は地元テレビ局の取材に「都会では、なくなったものが戻ってくることはまずない。高知の人は情が厚いですね」と安どの表情を浮かべた。所属事務所によれば「携わっていただいた方々にご迷惑をお掛けし、申し訳ありません」と話しているという。
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