主演ドラマで落語家林家三平さん(享年54)を演じたTOKIO山口達也(34)が28日、東京・足立区の常福寺を訪れ、墓前に収録終了を報告した。同席した三平さんの妻香葉子さんから「ありがとうございました」と声を掛けられると「三平さんにお会いできた気がします」と感激した。
テレビ東京系「林家三平ものがたり おかしな夫婦でどーもスィマセーン!」(8月20日放送)で「昭和の爆笑王」三平さん役に挑戦した。収録開始1カ月前から三平さんの二男で10年来の親交がある落語家林家いっ平(35)の元に通い、落語のけいこに励んだ。香葉子さんの手料理をごちそうになる機会も多く、家族から三平さんの逸話を聞いてイメージを膨らませた。香葉子さんは、けいこで汗を流し、食事時は自然体の山口に「人柄のいい青年に演じてもらってお父さんも喜んでいると思います」。東京・新宿末広亭で行った高座場面の収録には三平さんの娘美どりさんら親族や一門も応援に駆けつけた。香葉子さんによると美どりさんは「まるでお父さんみたい」と涙を流した。
三平さんの半生に触れた山口は「生活の中でオンとオフの関係なく常に笑いについて努力を重ねていたことに驚きました」と刺激を受けた。だれもが知る実在の人物を演じる重圧もあったが「僕なりのイメージで素直に思ったままに演じられた」と悔いはない。この日も墓前に手を合わせ、感謝の気持ちを伝えた。
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