リリー・フランキー氏(42)のベストセラー「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が映画化されることが9日、発表された。リリー氏初の長編小説で、亡き母と自身の半生を描いた感動作だ。
昨年6月に刊行され165万部を突破。第3回本屋大賞も受賞し、7月には女優・田中裕子(51)と俳優・大泉洋(33)の共演でフジテレビ系でドラマ化されることも決定している。数十社のオファーが殺到する中、いち早く映画化に向けて動いていた松竹が権利を獲得した。
監督は「さよなら、クロ」などの松岡錠司監督(44)。リリー氏のサイン会に足を運んでいた松岡監督は「人生の巡り合わせを感じた」と感無量の様子。「原作の真っすぐで素直な思いを損なうことなく映画にしたい。心が震えるような大切な愛の映画にしたい」と意気込んでいる。
主人公の「ボク」を演じるのは俳優・オダギリジョー(30)。松岡監督は起用理由を「彼のガラス細工のように壊れやすいナイーブさは、主人公と通じるものがある」と説明した。オカン役は女優・樹木希林(63)。オトン役は俳優・小林薫(54)が演じる。脚本は松尾スズキ(43)が担当。8月にクランクインし、来年4月に公開される。
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