映画「M:i:3」(J・J・エイブラムス監督、7月8日公開)のPRで来日中の米俳優トム・クルーズ(43)が21日、東京-大阪間を結ぶ東海道新幹線内でファンイベントを行った。全国から20~72歳までのファン150人が参加。品川駅から乗車したクルーズは大阪駅までの2時間半の間に水を飲んだだけで、もみくちゃになりながら到着3分前までサービスに努めた。感激で泣き出したり、携帯や高級ブランド、ルイ・ヴィトンのバッグにサインしてもらうなど興奮するファンが相次いだ。
臨時ダイヤを組んだ前代未聞の新幹線内イベントは「もっとファンと触れ合いたい」というクルーズの提案で企画された。普段は厳重な警備でファンとの接触も制限されているだけに「ファンと密接に触れ合えて良かった」と満足げな表情を浮かべた。
「東京以外のファンにも会いたい」とこの日夜、大阪市内で行われた試写会で舞台あいさつを行った後、離日した。日本滞在時間はたった40時間。個別取材はテレビ1番組だけで、ほとんどをファンサービスに費やした。予算がふんだんに使えるため仕掛けは派手だが、ファンとコミュニケーションを図るスタンスは日本の俳優以上に地道だった。
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