妖怪アニメの人気キャラクター、ゲゲゲの鬼太郎がニッポン放送の看板番組「オールナイトニッポン」(深夜1:00)のパーソナリティーを務めることが15日、分かった。モノクロ放送だった昭和43年の第1回シリーズとカラーになった同46年の第2回シリーズが今秋、DVD化されることを記念して、8月11日に放送される。真夏の丑三つどき、鬼太郎(声・野沢雅子)が目玉おやじとねずみ男を引き連れ、カランコロンと現れる。
カラン、コロン、ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ…。お盆を控えた8月11日、鬼太郎が時空を超え、周波数に乗ってやってくる。草木も眠る丑三つどき(深夜2時)を挟んだ同1時から3時まで、2時間たっぷり鬼太郎ワールドを味わえる企画だ。
きっかけは、3月に発売された「ゲゲゲの鬼太郎」第3回シリーズ(昭和60~63年放送)のDVDボックス。7万8750円という高価にもかかわらず、完全予約制で5000セットを売り上げた。発売元のポニーキャニオンには第1回と第2回もDVD化してほしいという声が殺到。急きょ完全予約制で両シリーズをセットにしての発売が決定し、予約締め切りの9月30日までさらに鬼太郎ブームをあおろうとなった。
同社がニッポン放送に企画を持ち込み、「人間の想像力が生み出した妖怪の世界を、ラジオというやはり目に見えない想像力のメディアで表現するなんて面白い」と同局の節丸雅矛さんが快諾。声優の野沢雅子さんも「ファンの人には鬼太郎は永遠に不滅。いつまでも心の中に残したい」と、あえて鬼太郎としてパーソナリティーを務めることになった。
アニメキャラクターが「オールナイト」のパーソナリティーを務めるのは、声優で歌手、TARAKOが平成3年に「ちびまる子ちゃん」として出演して以来15年ぶり。野沢は「ど根性ガエル」のひろしや「銀河鉄道999」の鉄郎、「ドラゴンボール」の孫悟空など、数々の人気アニメの男性主人公を務めてきた声優界の大御所だが、鬼太郎は初めて主演を射止めた思い入れたっぷりのキャラクター。それだけに力が入っているという。
当日は、目玉おやじの田の中勇、ねずみ男の大塚周夫も出演。今だからこそ話せる苦労話や秘話も明かされるというから、DVDボックスの発売とともに、鬼太郎ファンは必聴だ。
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