V6の三宅健(26)が迫真の男泣きを見せる。主演舞台「第32進海丸」(東京グローブ座)が19日、開幕した。伝説の漁師を父親に持つ息子の苦悩と葛藤(かっとう)を描く。ひた隠しにしていた父親への尊敬を明かし、それまで避けていた漁船に乗りたいと漁師らに懇願する場面で大粒の涙をこぼす。
父子のきずなと仲間の友情、兄弟愛が一気に絡み合うクライマックス。本番直前の公開リハーサルで、関係者の涙を誘ったほどの演技だった。「うまく泣くことではなく、主人公の思いを伝えることが大事」。本人は小手先ではなく、役に入り込む気持ちを大切にしている。総勢10人の出演者は全員男性。「尊敬できる方ばかり」という演技派が、それぞれ男の内面のもろさ、弱さを表現する。三宅は俳優として一回り大きくなる機会を得た。
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