近年の宝塚歌劇史上最強のトップ・コンビだった宙組の男役・和央(わお)ようか=本名大川貴子(38)=と娘役・花總(はなふさ)まり=同・醍醐まり子(35)=が2日、東京宝塚劇場で行われた「Never Say Goodbye」千秋楽のサヨナラショーを最後に退団した。
在団19年で00年の宙組全国ツアー「うたかたの恋」でトップに就任した和央。カーテンコールでは「こんなに長くいる気はなかった。ファンと1日1日歩んできた結果、こうなった」とあいさつ。昨年12月の公演で骨盤を骨折しており「まず治療に専念したい」と語り、花總もしばらく休養。ともに女優として再出発する意向だ。
2000席を超す劇場は超満員。日比谷映画街通りにも6000人を超えるファンが集まり「WAO」と浮き出る特製ライトが振られるなど、退団時恒例のパレードは大変な熱気に包まれた。
和央は黒紋付きに緑のはかまに着替えてのあいさつで、「花總には特に感謝している」と異例とも言える感謝の言葉を述べた。花總も同様に返した。
花總は在団16年。4年目に雪組娘役トップに昇進した。宝塚90年の歴史上、12年間に及ぶ娘役トップは最長不倒の記録。
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