映画「嫌われ松子の一生」(中島哲也監督、27日公開)に主演した女優の中谷美紀(30)が22日、同作で女優デビューした歌手BONNIE PINK(ボニー・ピンク=33)のライブに飛び入りゲストとして出演した。映画では、2人は歌って踊るソープ嬢を熱演した仲。中谷にとっては久々のライブのステージとなったが、「(映画で)歌は自信喪失です。もう、二度とやりません」と宣言した。
ボニーはこの日、東京・渋谷のSHIBUYA-BOXXで開催されたMTVのイベントライブに出演。映画テーマ曲「LOVE IS BUBBLE」の前に、胸元があらわなセクシードレスの中谷がサプライズゲストとしてステージに登場すると、客席はどよめきに包まれた。
中学教師からソープ嬢、殺人犯へと転落していくヒロイン川尻松子の人生が、大胆なCGや音楽の中で描かれる「嫌われ松子の一生」では、2人そろって人気ソープ嬢を熱演する。“泡踊り”などのお色気シーンが同曲に乗ってミュージカル風に展開されるが「『シカゴ』や『キャバレー』に昭和のムードを入れて曲を書き上げた」(ボニー)。同曲を生で見たいという中谷の熱望から、異色の官能コンビの再会が実現した。
以前は歌手としても活躍した中谷は、久々のステージだったが、撮影現場では「女優やめちまえ」などと、厳しい言葉を浴びせられた中島監督からは、歌についてもダメ出しされたという。「レコーディングした曲の半分以上が別人の声になっていて。初号のエンドロールで、他人の名前を見てショックを受けました」。公開を間近に控えた現在は「大嫌いだけど大好き」と怒りも収まっているが、今後の音楽活動の可能性については「自信喪失です。二度とやりたくありません」と話した。
また、今回が映画デビューとなったボニーも「はたで見ていて、美紀ちゃん本当にすごいなと思った。私だったらやめちゃうな」と中谷の役者魂に感服。「私にとって今回は、出会うべくして出会った作品。この曲が書けて世界が広がった」と胸を張っていた。
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