女優、松下奈緒(21)が10月中旬にピアノアルバム(タイトル未定)を発売し、ピアニスト&作曲家デビューを飾ることが6日、分かった。11月11日公開の主演映画「アジアンタム ブルー」の劇中曲も手掛け、同アルバムに収録。「3歳からピアノを始めた私にとって、初アルバムにして集大成」という自信作だ。14日スタートのTBS系「タイヨウのうた」(金曜後10・0)ではシンガー・ソングライター役で歌声も披露する。
長い黒髪をなびかせた化粧品「マックスファクター」のCMやフジテレビ系「恋におちたら」のヒロイン役など、女優として存在感を示してきた松下が、今度は音楽界で才能を発揮する。
現役音大生でもあり、学業と女優業を両立させながら、多忙なスケジュールを縫って今年2月からレコーディングに臨んでいる。発売元のエピックレコードで取材に応じた松下は、「3歳からピアノをやってきたので、自分名義のアルバムを出すのが夢でした。初アルバムだけど、私にとっては集大成アルバムです」と目を輝かせた。
テーマは、目を閉じると欧州の風景が見えるような、聴いてて心地いい癒しサウンド。「クラシック以外のジャンルは初めてだったので、ピアノを弾くタッチだったり、力の加減が難しかった」と苦労もあった。
十数曲になる収録曲のうち2曲で作曲も務めた。「20曲ぐらいストックはあるんですがクラシック色が強かったので、このアルバムのために書き下ろしました」。そのうちの1曲「夏の美術館」は、今月からテレビ東京系「美の巨人たち」(土曜後10・0)のエンディングテーマに起用されるなど、すでに実力を認められている。
また、主演映画「アジアンタム ブルー」(藤田明二監督)のピアノ劇中曲3曲と豪歌手、デルタ・グットレム(21)が歌う同映画主題歌のインスト版もアルバムに収録される。つまり、自ら演じる映像のBGMを自分のピアノ演奏で手掛けていたのだ。
アルバム収録曲の楽曲提供者には、MISIAや今井美樹のヒット曲で知られる松本俊明氏や、NHK「チャングムの誓い」の音楽を手掛けたイム・セヒョンら豪華な作家陣が揃った。男性ギターデュオ、ゴンチチは楽曲提供のみならずギター演奏でも参加している。
女優では、なかなかファンとふれあう機会がないだけに、「演奏している私の姿を見てほしいので、チャンスがあればライブもやりたいです」。近い将来ありそうだ。
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