夏に向けて爽やかであり華やかなCMが多く目立ち始め、それぞれの雰囲気を演出するタイアップ曲も続々と新曲が登場している。そんななか、『6月度テレビCMタイアップ曲 好感度ランキング』(高校生総合)で目を引くのが、男性から高い支持を得ているMr.Childrenの「箒星」だ。
トヨタ自動車「トビラを開けようキャンペーン」のイメージ・ソングに起用されている同曲は、今月3位に上昇してきた。この曲に集まった票の特徴は何と言っても、男性票の多さにある。性別でのランキングでは男性が2位なのに対し、女性では上位10組にも選ばれていない。
今回の票の流れだけで断言するのはやや強引な気もするが、数多ある男性バンドの中でも、Mr.Childrenが、同性の支持を圧倒的に獲得しているバンドだということは確かなことではある。アーティストやアイドルがデビューする際によく言われることとして、息の長いアーティスト(あるいはアイドル)でいるためには、“同性に支持されなければならない"という定説がある。
松田聖子然り、浜田省吾然り、サザンオールスターズ然り、である(もちろんこれ以外にも当てはまるベテランは多い)。ミスチルのサウンドがいつも輝いているのは、本人たちの切磋琢磨ももちろんだろうが、やはりファンの存在を抜きにしては語れない。男が惚れる男の曲だから、当然性別を超えて人々の心も打つのだ。そんなことを考えさせるミスチルの強さである。
「ミスチルの曲はいつも印象に残る」(東京都/17歳/男性)、「ミスチルファンなので自然と受け入れてしまった!」(埼玉県/16歳/男性)、「1年ぶりの新曲で、すごく待ち遠しい。どんどんミスチルの音楽は若くなっている気がする。そして深くもなっている。たった数秒から、それが感じられた」(東京都/17歳/女性)。
一方、新曲が幅を利かせるこの分野において、一際異彩を放っているのが、日清「野菜スープヌードル」に使われているJUDY AND MARYのヒット曲。95年~97年にかけて発表された作品だから、ちょうど10年前のヒット曲ということになる。だが、その鮮度はいささかも落ちてはいない。「とにかく懐かしい。なのにすごく新鮮な感じがする。伸びやかなYUKIちゃんの歌声が爽快」(東京都/18歳/女性)。そういえば、YUKIもまた同性に多くのファンを持つアーティストである。
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