女優、中越典子(26)が、オムニバス映画「コワイ女」でホラーに初挑戦したことが25日、分かった。
女性の心に潜むダークサイドをテーマにした3編オムニバスで、中越はうち1編の「カタカタ」(雨宮慶太監督)に主演。異形の容姿を持ち恐るべきスピードで動く怪しい女に追い回されるOL(中越)が、命からがら逃げまくる絶叫ジェットコースターホラーだ。
もともと、中越主演のNHK連続テレビ小説「こころ」(平成15年)を見て「清潔感があり、芝居がしっかりしている」と気に入っていた担当プロデューサーがラブコール。中越側も「初めてやる内容で面白そう」と快諾した。
昨年4月、都内の古いマンションなどで行われた撮影を振り返り、中越は「気持ちがどんどん恐怖に追い込まれて張り詰めたところへ進み、全身を使う表現になるので精神的にも体力的にも大変でした。でも楽しかったです」と新境地開拓に満足げな表情。
とはいえ、ゾンビもどきの女から逃げる演技については「叫ぶ、走るシーンの連続で、繰り返すうち過呼吸になり、頭が真っ白になったり、フッと意識が途切れそうになったりしました」とその過酷ぶりを打ち明けていた。
ホラーデビューを飾った中越だが、素顔はかなりの怖がり。ホラー作品を1人で観られないタイプで「ホラー映画はほとんど観たことがないと思います」(所属事務所)。今作では女優根性で踏ん張り、怖がりを克服したようだ。
ほかの2編は柄本佑(19)主演の「鋼-はがね-」(鈴木卓爾監督)、目黒真希(34)主演の「うけつぐもの」(豊島圭介監督、清水崇監修)。アートポート配給で11月公開予定
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