TV、新聞、雑誌という巨大メディア上で、画面や紙面・誌面をにぎわす著名人たち。そんな彼らのメディアへの露出度をトータルで見る『メディア登場数ランキング』。
今週は、ついにこのランキング開始以来初の“三冠王"が誕生した。全ジャンルで1位を獲得したのは、村上世彰・前村上ファンド社長。前週、テレビ・新聞をにぎわせた「カウントダウン!?」報道が今週は雑誌の誌面で躍り、雑誌メディア部門での1位(20面)を獲得。さらに6月5日、違法行為を認める会見、逮捕、拘置所への移送という劇的な展開で、テレビ(97120秒)・新聞(25590行)でも1位を獲得した。
テレビ・新聞・雑誌という、報道のタイミングにズレがある各メディアでトップに立つためには、2週以上連続して露出量が多い必要がある。“村上報道"は、「Xデー」以前から逮捕へ至る流れにある程度の期間があったことで露出期間が長くなった。さらに、ドラマティックな逮捕劇に加えて、解説を要するほど複雑な事件だったことで露出時間・量も増加した( ランキング表 )。
実際、各ジャンルでの2位以下との差も歴然。新聞で2位のジーコ(ジーコ・ジャパン)の約1.7倍。雑誌では2位の細木数子に2倍近い大差をつけた。揚げ句にテレビでは2位の和田義彦の10倍以上という驚異的な露出となり、まさに“今週の顔"となった。
また、村上容疑者以外にも、今週は3メディアを横断してのランクインが目立った。“盗作疑惑"で話題となった和田義彦氏は、テレビで2位(9545秒)、新聞で7位(2420行)、雑誌で11位(4.75面)。サッカーのジーコ(ジーコ・ジャパン)は、テレビで8位(2299秒)、新聞で2位(15065行)、雑誌で5位(6面)、同じくサッカー日本代表の中田英寿もテレビで11位(2187秒)、新聞で5位(2538行)、雑誌で12位(4面)と、全ジャンルで露出する人物が多かった。
“インサイダー"、“盗作"など、明るいとは言えない報道が目立つ中、せめてワールドカップという“祭り"については、気分が明るくなるような露出を期待したいところだ。それはひとえに、日本代表が第一戦の衝撃的な敗戦から立ち直れるか、にかかっている。逆境をはねかえす、雄々しい“サムライ・ブルー"の姿をぜひ見せてもらいたい。
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