つかこうへい氏(58)の名作舞台「蒲田行進曲」が今秋、6年半ぶりに復活する。花形スター「銀ちゃん」役に少年隊の錦織一清(41)、大部屋俳優「ヤス」にジャニーズJrの風間俊介(23)が扮し、18歳差の新コンビを結成。脚本を書き換え、演出もこれまでにないほどショーアップする予定で、21世紀型の“新・蒲田”が誕生する。
「蒲田行進曲」は、1980年に東京・紀伊国屋ホールで初演。翌年に小説が直木賞を受賞し、82年の映画版も大ヒット。その後もキャスティングを変えながら再演されてきたが、21世紀になってからは今回が初めての上演になる。
主人公「銀ちゃん」役は、前回の00年に続いて錦織。その相手役で、献身的に尽くしながらもいびられる「ヤス」に抜てきされたのが、ジャニーズJrの風間だ。
99年にTBS「3年B組金八先生」で屈折した少年を好演。その後も多くのドラマ、舞台に出演し、現在TBSドラマ「アキハバラ@DEEP」に主演。ジャニーズ軍団きっての“個性派俳優”として注目されている。
18歳離れた新コンビは、ジャニーズの中でも“大御所格”の錦織に“ジュニア”の風間がからむという意味で、より原作に近い関係性がリアルに出てきそう。仁義なき監督役に元光GENJIの佐藤アツヒロ(32)、マドンナの小夏役は現在オーディション中。風間杜夫(57)加藤健一(56)柄本明(57)平田満(52)らクセのある個性派が演じてきた役柄を、どう演じきるのか注目される。
今月末に稽古が始まり、9月12~27日に東京・青山劇場、10月6~9日に大阪シアターBRAVA!で上演。これまでつかこうへい氏が務めてきた演出は、「あずみ」「エビ大王」などで知られる岡村俊一氏(43)が手掛け、照明などショーアップさせる予定。名場面の“階段落ち”も「物語の象徴として観客のイメージが膨らむよう精いっぱい工夫したい」と話している。岡村氏は女優・藤谷美和子(43)の夫。
錦織は「舞台に根をはった大樹のような芝居をしたい」、風間も「尊敬する先輩と舞台に立てて燃えています」と、平成の名コンビになるべく力が入っている。
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