明石家さんま(51)が東京・渋谷シアターコクーン公演「小鹿物語」(8月18~31日)に主演することが24日、分かった。約2年ぶりの舞台で、戦時中の大阪の新喜劇のスターで天才喜劇役者、藤村萬美(ばんび)の笑いと涙の伝説を描くコメディーだ。
さんまはこれまで「七人ぐらいの兵士」(00年)「JOKER」(04年)の舞台に主演。今回の藤村萬美は架空の人物だが、モデルは松竹新喜劇のスターで昭和を代表する喜劇役者だった藤山寛美さんだ。アホ役を演じれば天下一品で、観客によるリクエスト公演や244カ月無休公演を行うなどのアイデアマンでもあった。私生活では「遊ばない芸人は花がなくなる」との母親の言葉を守り、豪遊生活を続けた。その結果、多額の負債を抱えて破産するなど破天荒な生き方を貫いた。娘の藤山直美も女優として活躍中。
共演は生瀬勝久、元宝塚歌劇団の真矢みきらで、演出は初監督作品「花田少年史・幽霊と秘密のトンネル」の夏公開が控える水田伸生氏、脚本はさんま主演ドラマ「甘い生活」や「相棒」で知られる輿水泰弘氏が担当する。
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