歌手・愛内里菜(25)が、10月27日から全国で上演されるロックミュージカル「チック、チック…ブーン!」で舞台初挑戦することが24日、分かった。大ヒットした米ブロードウェー・ミュージカル「RENT」の原作者、故ジョナサン・ラーソン氏の自伝的作品の日本語翻訳版。ヒロイン・スーザン役で初の女優業に挑む愛内は「心に残るものを伝えていきたい」と意気込んでいる。
力強い歌声とキュートなキャラクターを武器に歌姫として第一線で活躍し続ける愛内が、ミュージカルという新分野に挑むことになった。
「チック-」は、ニューヨークで貧乏アーティストとして暮らす主人公が、30歳という人生の節目を前にし、夢と挫折の間で苦悩する物語。96年からブロードウェーでロングランを続け、ピュリツァー賞、トニー賞などを受賞したミュージカル「RENT」の原作者ジョナサン・ラーソン氏が亡くなる直前まで書いていた自伝的作品といわれている。
登場人物は主人公ジョナサンと恋人のスーザン、ルームメートのマイケルだけの3人芝居で、生バンドが演奏するロックとバラードで構成。日本では03年に初演され、今回愛内が演じるスーザンはTRFのYU-KIが演じた。
芝居はもちろん、歌も重要なポイントになる。製作サイドでは「高音までしっかり出る歌唱力と表現力がすばらしい」と愛内のパフォーマンスに目を付け、抜てきした。
デビューから歌一筋の愛内は、今回が初の女優業だが「お話をいただいた時、即答で“やってみたい”と返事させていただきました」とやる気満々。「ミュージカルはライブで表現してきたものとはまた違った面を持っていると思いますが、一人のメッセンジャーとして、共演する皆さん、スタッフの皆さんと一緒に舞台を作り上げていきたい。そして何か心に残るものを伝えていきたいと思ってます」と話している。
03年の日本初演でも主演した俳優・山本耕史(29)がジョナサン役を連投。米歌手ゲイリー・アドキンスがマイケルを演じる。
公演は東京・世田谷パブリックシアターで10月27日~11月7日、横浜BLITZで12月7、8日。11月9日~12月4日まで福岡、大阪、名古屋などを回る。
PR