「粉雪」のヒットで大ブレークしたレミオロメンが12日、山梨県甲斐市の日本航空学園の滑走路でライブを行った。地元・山梨への凱旋ともあって会場には3万人のファンが駆けつけ、集中豪雨の影響で開始が53分遅れるというハプニングを吹き飛ばした。大成功に終わった史上初の滑走路ライブにボーカル・藤巻亮太(26)は「すごいメモリアルです」と感激を隠さなかった。
午後2時の開始直前に会場を豪雨が襲った。雷が鳴り響き、強風も吹き荒れる。3万人のファンはズブぬれ。このままではライブの決行は不可能と思われたが、天はレミオに味方した。次第に雨脚は弱くなり、53分遅れでライブはスタート。雨で冷え切った体のファンの前にメンバーが登場するや、一気に会場はヒートアップした。
全長850メートルの滑走路を約350メートルに区切った客席部分にはファンがぎっしり。それを目の当たりにしたボーカル・藤巻亮太は「滑走路でのライブは日本で初めてです。すごいメモリアルです」と感動いっぱいだった。ドラムの神宮司治(26)は「ごめんね、遅くなって」と謝罪しつつも「悪いけど最高だね」と笑みがこぼれっぱなし。ベースの前田啓介(26)は「青空が見えるからもう大丈夫」と体の冷え切ったファンにゲキを飛ばし続けた。
山梨県出身のレミオにとっては心待ちにしていた凱旋ライブ。デビュー当時にぶつかった壁を乗り越えるきっかけをくれたファンへの感謝の気持ちを込め、大ヒット曲「粉雪」や「STAND BY ME」など21曲を熱唱した。アンコールでは客席の間を通ってセンターステージに登場。その時には天候も回復、ステージ後方には富士山も顔をのぞかせた。アルバム「HORIZON」は85万枚を突破し、11月からは全国9カ所、12万人を動員するツアーもスタートする。豪雨の後に晴れ-。このライブが苦労の後に花咲いたレミオのさらなる飛躍を暗示しているようだ。
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