喜劇作家の三谷幸喜氏(45)が、約30年ぶりにリメークされる映画「犬神家の一族」(市川崑監督、12月16日公開)で本格的に映画俳優デビューすることになり13日、東京・成城の東宝スタジオで撮影に臨んだ。
自身が原案・脚本を務めた映画「竜馬の妻とその夫と愛人」(市川準監督、平成14年公開)にちょい役で出演したことはあるが、正式にオファーを受け、セリフもある役は今回が初めて。
といっても、主人公・金田一耕助(石坂浩二)が寝泊まりする那須ホテルの主人役(前作では原作者の横溝正史氏が出演)で、ほとんど出番はないが、三谷氏は「最初の殺人現場に居合わせるという重要な役どころ」と、“キーマン”としての出演をポジティブに捉え、チャプリンのような付けひげをつけて熱演した。
石坂には「重要な役?」と大笑いされた三谷氏だったが、「裏設定では(ホテル女中役の)深田恭子さんと恋愛関係であると勝手に想像して演じてます」とノリノリ。三谷氏の演技に、市川監督は「うまくやってくれたというしかないです(笑)」と楽しそうに話していた。
15日にクランクアップ予定。市川監督らしい粘りとこだわりで4カ月間も撮影に費やしており、配給元の東宝では前作超えに自信を見せている。
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