シンガー・ソングライターの宇多田ヒカル(23)が25日、千葉・幕張メッセで6年ぶり2度目の全国ツアー(11か所22公演)の公開リハーサルを行った。ライブは2004年2月の日本武道館公演以来。1998年のデビュー曲「Automatic」を始め、トータルセールス1700万枚というヒットシングルを連発し、集大成のステージを披露した。
ヒカルの決意表明だった。「通しリハーサルですが、スタッフもバンドも私も今日が初日という気持ちでずっとやってきました。本番の気持ちで頑張ります」声は緊張していたが、きっぱりと言い切った。
14日発売の新アルバム「ULTRA BLUE」は、出荷100万枚を突破。直後のツアーは、アルバムの収録曲を中心に構成するのが通常だが、ヒカルは自身のホームページで「集大成ステージ構想」を明かしていた。
これまで発表した作品は、セールスで大成功を収めてきたが、公演数の少なさだけが不満だった。6年ぶりに対面する全国のファンへ感謝の意味を込め、ヒットシングルを並べた。「Addicted To You」「Wait&See~リスク~」、新アルバムからは配信限定の「This Is Love」などを披露。
両A面のカップリングを含め19曲の全シングル中、16曲を歌唱し、デビュー以来8年の歴史を示した。先日放送された対談番組では、両親の離婚遍歴をあっけらかんと明かしたヒカル。過去を振り返る余裕ができたことも曲目に影響しているという。
バンドスタイルのシンプルな構成で、ヒカルの歌声を前面に押し出した内容。夫で映像作家の紀里谷和明さんが映像を手がけた“夫婦合作”のステージとなった。
ツアータイトルは「UTADA unite 2006」。全米デビューした「UTADA」と宇多田、ファンとの融合(unite)の意味が込められ、全米発売したアルバムから英語曲3曲を披露。3000人の音楽関係者を前に、全21曲を熱唱した。ツアーチケットはすでに完売。7月1日から9月10日まで11都市22公演を行い、19万人を動員する。
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