「DNA」「1/2」などのヒット曲で知られるシンガー・ソングライターの川本真琴(32)が、約5年ぶりのCDで、音楽活動を本格的に再開することになった。期間限定の3人組コーラスユニット「ミホミホマコト」を組み、7月5日にミニアルバムをリリース。独特の音楽感で90年代のJ-ポップシーンを駆け抜けた天才の歌声が待ち遠しい。
早口でまくし立てて歌う独特のスタイルで一時代を築いた川本が、音楽シーンの第一線に戻ってくる。まずは、女性ユニットでの再始動だ。「踊ったりコーラスをしたり、1人でできないことをやれるのが楽しい」。「ミホミホマコト」は、多彩な才能をぶつけ合う3人組。自身のレーベルでソロ活動を行ってきた朝日美穂(33)、音楽活動の一方で映画「男はソレを我慢できない」(今夏公開)の原案も手掛けたもりばやしみほ(39)とのトリオで結成した。
04年8月、朝日ともりばやしのライブイベントに川本がゲスト出演して意気投合。交流を繰り返すうちに、3人の名前をつなげた愛称が定着し、「自由気まま」に数回のライブを行ってきた。第1弾作品となるミニアルバム「ミホミホマコト」は全6曲を収録したCDに、DVDを付ける。元気な曲調に、川本独特の甘く愛らしい声と2人のコーラスがうまく絡み合い、3人で「女の子が集まって、あれこれ話しているのがそのままCDになった」と口をそろえる。
川本は97年の初アルバム「川本真琴」で120万枚以上のセールスをあげながら、01年のシングル「ブロッサム」発表を最後に、表舞台から離れた。その後も創作活動は続けていたというが、「音楽を続けるかどうかで、試行錯誤したこともあった」という。それでも「やっぱり歌が好き」と再起を決意した。
7月上旬にはライブも決定。ソロでのアルバム製作も準備している。「以前の曲はバンドによる音のアレンジや、構成に“仕掛け”を作り、ある意味狙って作った。今やりたいのは、自分だけでピアノを弾いて歌えるような、もっと自由で楽な曲」と話し、“ニュー川本”をアピールする。
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