5人組男性グループ「嵐」が31日、タイ、台湾、韓国の3つの国と地域をプライベートジェットで移動し、前代未聞の“はしご記者会見”に挑んだ。31日午前1時30分に羽田空港を出発し、移動距離は1万414キロ。1日で地球の約4分の1周分を移動する日本の芸能史上かつてない離れ業で、総費用は1億円。アルバム発売や9~10月に行うコンサートを前に現地プロモーションを展開した。
強行軍を終えた後、櫻井翔(24)は「正直、海外でどれだけ嵐が知られているのか実感がなかった」と打ち明けた。不安を抱えながら臨んだ一大イベントながら、ふたをあければ各地のファンが熱烈歓迎。「たった1日で今後の仕事に向けたエネルギーを蓄えられた」。確かな手応えに疲れも吹き飛んだ。
日本では全国ツアー真っ最中。30日は大阪で3回の公演を終えた後、深夜に羽田入り。ジェット機に飛び乗った。
タイ・バンコクでの会見は現地時間午前8時からにもかかわらず、約200人の報道陣が集まる注目度。会場のホテル前には約1000人のファンが殺到。ミニバイクのタクシーを使い、嵐が乗ったバスを追う熱血女子学生まで現れた。
台北の中正国際空港も約1000人で集まったほか、ソウルはこれを上回る1500人が集結。大野智(25)は「素直にうれしい」とかみしめるように話した。
嵐側は「どうせやるなら最高のプロモーションをしたかった」と企画。アジア公演はこれまで計画にはあがったが、SARSなどの影響で実現しなかった。9月は台北公演と韓国でのイベント出演、10月にもバンコクでの音楽祭でメーンアクトを務めることなど、ここにきて一気に決定。
発売中のアルバム「ARASHIC」に加え、2日にはシングル「アオゾラペダル」が各地で一斉発売される。現地関係者からメンバーによるキャンペーンを求める声が多く寄せられ、5人のスケジュール調整が可能だったわずか1日で3都市を回ることになった。
松本潤(22)は「スケジュールはハードだったけどそんなことは忘れていた」、二宮和也(23)は「テンションを下げる暇がなかった」、相葉雅紀(23)は「みんなに会えてよかった」。目の下にクマはできたものの、5人の笑顔が前代未聞の旅の成功を物語っていた。
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