おニャン子クラブを世に送り出した秋元康氏がプロデュースを務める平均年齢16・9歳の女性アイドルユニット「AKB48」が、10月25日にシングル「会いたかった」(デフスターレコーズ)でメジャーデビューすることが29日までに決定した。アイドルの聖地ともいわれる東京・秋葉原を拠点に活動してきた36人が全国区へと新たな一歩を踏み出す。
秋葉原の頭文字を取って名づけられたアキバ発アイドルユニットが、メジャー切符をつかんだ。05年10月、06年2月の2度のオーディションで約2万人の中から選ばれた36人が夢の舞台へと駆け上がる。
秋葉原にある専用シアター、AKB48劇場で毎日公演を行い、成長してきた。当初は観客がわずか4人の日もあったが、現在では常に250の客席は満席。レッスンに裏づけされたパフォーマンスが目の肥えたアキバ系のファンからも圧倒的支持を受け、インディーズで発売したシングル「桜の花びらたち」は、オリコン初登場10位を記録するまでになった。
まさに満を持してのメジャー挑戦。デビュー曲の作詞を手がけ、プロデュースする秋元康氏も「おニャン子の放課後のような素人っぽさだけではなく、レッスンを積み、入場料を取ってパフォーマンスを見てもらうプロっぽさがAKBにはある」と評価する。
メジャーデビュー曲には、通常A、Kの2チームに分けられているメンバーから選抜した高橋みなみ(15)、大島優子(17)ら20人が参加している。また、11月3、4日には、東京・日本青年館でファン待望の初コンサートも決定した。今後の目標には、東京ドームでの公演を掲げるAKB48。少女たちのアキバドリームが今、幕を開けた。
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