映画版「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(監督松岡錠司)の宮城県ロケで樹木希林(63)の“オカン”がベールを脱いだ。東京にいる息子(オダギリジョー)を頼って上京するため、田舎を後にするシーンなどがフィルムに収められた。舞台は筑豊の炭鉱町だが、昭和40年代の面影を残す宮城県栗原市の金属鉱山社宅跡を改装しての撮影だ。
樹木も「よくぞこの場所を探してくれました。この風景と衣装であらかた決まりますね」と、すっかり気に入った様子。「九州の感じが出せるかって?カメラマンの腕もあるけど、いま富士フイルムからいいのが出てるのよ」と、出演中のCMにひっかけてポツリ。オカン役には「時々オトン、そのへんがなじみやすいんじゃないですか」と、今度は夫の内田裕也(66)を絡めて笑わせた。
若き日を実娘の内田也哉子(29)が演じるのも話題。松岡監督は「真っ白。何より人を不愉快にさせない人」とぞっこん。樹木も「不愉快にさせない娘と、させてしまう私がいて、うまくなじんでいくといい」と笑顔。来年4月に公開される。
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