渡辺淳一原作の映画「愛の流刑地」(鶴橋康夫監督、今冬公開)で、俳優の豊川悦司(44)と寺島しのぶ(33)が共演することが16日、発表された。豊川が主人公の作家・村尾菊治を、寺島が村尾と激しい恋に落ちる人妻の入江冬香を演じる。
同作は日本経済新聞で04年11月1日~今年1月31日まで連載された恋愛小説。大胆な性描写が話題となり連載中に東宝が映画化権を獲得。不倫愛の末、恋人の冬香を殺してしまった菊治。なぜ愛する女性を殺したのか? 裁判で2人の過去が明らかになっていく-。
豊川は「ブームを起こした恋愛小説の主役をいただいて、大変光栄です。期待を裏切らないように、心を込めて演じたいと思います」とコメント。過激な濡れ場に挑む寺島は「台本を読んだとき、体の中がピンとしました。ぜひご一緒したかった鶴橋監督と、すべてを委ねられる豊川さんと共演できるということで、私自身はとてもすてきな作品になると確信しています」。2人は映画「やわらかい生活」(6月10日公開)などで共演、相性はぴったりだ。
読売テレビ入社以来ドラマ演出一本で、今作が映画監督デビューとなる鶴橋監督は「オールドルーキーです。性描写はまんまやってみようと思う。顔だけでは無理。肩、腹、股(また)と全部見せないと。腰の動きは望遠で撮る。そのとき、2人はちゃんと抱き合ってないとダメ。羞恥(しゅうち)心があるだろうから、スタッフもみんな全裸でやるってのもありですね」と構想を膨らませている。同じ渡辺氏原作の「失楽園」は意識しないという。7月下旬に撮影に入る。
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