主演映画「かもめ食堂」(荻上直子監督)がロングランヒット中の女優・小林聡美(41)が、次回作で再び荻上監督とコンビを組むことが24日、分かった。タイトルは「めがね」。出演オファーを快諾した小林は「『かもめ』に通じる、見た人が癒やされる、あったかくなる作品、になるのかな」と来春のクランクインを楽しみにしている。
「かもめ」の次は「めがね」で、小林と荻上監督が再びタッグを組むことになった。
荻上監督のオリジナル脚本になる新作は、1人の男と3人の女が海辺を舞台に繰り広げる物語。荻上監督は現在、脚本を執筆中で、タイトル通り「めがね」がキーアイテムになるという。
すでに準備稿には目を通した小林は「どんな作品になるか、こっちが質問したいですよ」とニヤッ。「『かもめ』と同じ系統で、画面からマイナスイオンが出そうな気配、ですよ」と言う一方で、「監督独特の、ほのぼのとした中にも毒のある話になるのかな。監督はいたずらっ子っぽい感じ。やんちゃなところが、本の端々から垣間見えますよ」と脚本の完成が楽しみな様子だ。
作家・群ようこさん(51)が原作の「かもめ-」は、フィンランドの首都ヘルシンキの日本食食堂を舞台に小林と片桐はいり(43)、もたいまさこ(53)の3人の緩くて温かい交流を描いた。3月の公開時は東京・シネスイッチ銀座と横浜・109シネマズMM横浜の2館だけでスタート。しかし口コミでじわじわと人気が拡大し、4か月がたった今でもロングランヒット中。
「ヒットっていう実感はないんですが、あの作品に出てから、犬の散歩をしてても、今までと違ってご年配の方からも声をかけられるようになったんですよ」(小林)。8月5日からは、いったんは上映が終了したシネスイッチ銀座で、2週間の“凱旋上映”も決まった。
「めがね」は来年3月にクランクイン。今回もオールロケの予定で、来年公開される。
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