女優、沢尻エリカ(20)の初主演作となるホラー映画「オトシモノ」(古澤健監督、9月30日公開)が、27日から韓国で先行上映されることが24日、分かった。これまで同時公開はあったが、韓国での日本映画の先行上映は史上初。ジャパニーズホラーブームもさることながら、韓国での沢尻人気が大きく影響した格好。100スクリーン以上の規模で公開されるといい、沢尻は「日本のホラーを楽しんでほしい」と喜んでいる。
血まみれの定期を拾った人が次々と行方不明になるホラー映画「オトシモノ」。沢尻の単独初主演作としても話題の同作が、日本より2カ月も早く韓国で上映されることになった。
同国での上映といえば、最近ではホラー映画「着信アリ Final」(麻生学監督)が、平成14年の「KT」(阪本順治監督)以来となる日韓同時公開を成し遂げたことが記憶に新しいが、先行上映は史上初。
邦画の世界先行上映としても北野武監督の「BROTHER」が伊、仏、独、ベルギーで、同「HANA-BI」が仏、ポルトガルでそれぞれ1カ月早く公開された程度で、極めて異例だ。
日本の宣伝を務めるシナジー・リレーションズによると、韓国大手配給会社「CJエンターテインメント」が、「強烈なホラーシーンが多く、極めて刺激的」、「高校生の友情が重要なテーマである」などから夏休み映画の目玉で公開したいと強く要望。ここ数年日本製ホラーが韓国で成功している背景もあるというが、それより大きく影響していると見られるのが、同国で急上昇している沢尻人気だ。
沢尻は、映画「パッチギ!」(井筒和幸監督)が韓国で大きな反響を呼んだほか、現在、ケーブルテレビのチャンネルJで放送中の主演ドラマ「1リットルの涙」が、同国の日本ドラマ検索数で1位になるなど、人気爆発。韓国の国民的アイドル、ムン・グニョン(19)にちなみ、“日本のムン・グニョン”として注目を集めている。
CJ-では、これらの反響を視野に入れ、100スクリーン以上での公開を決定。沢尻は「韓国のみなさまに日本のホラーを楽しんでいただきたい」と喜んでいる。
日本では韓流ブームが続いているが、ホラー映画を中心に韓国で“日流ブーム”が拡大するか注目される。
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