女優、松たか子(29)と俳優の藤田まこと(73)が10月17日スタートのフジテレビ系ドラマ「役者魂!」(仮題、火曜後9・0)で初共演することが10日、分かった。ありそうでなかった“異色コンビ”が演じるのは、「踊る大捜査線」シリーズの脚本家・君塚良一さんが描く女性マネジャーとシェークスピアものしか演じない役者バカの物語。若手実力派の森山未來(21)も加わり、“役者魂”炸裂の一作になりそうだ。
松の連ドラ主演は、15年1月期の同局系「いつもふたりで」以来、約3年ぶり。藤田は、時代劇「剣客商売」などを除き、フジではこれが初の連ドラ出演となる。
2人はこれが初顔合わせ。加えて、人気脚本家の君塚氏が、父娘以上に年の違う2人をどんな物語展開で料理するのか気になるが…。
フジによると、主人公は大手芸能プロダクションのマネジャー、烏山瞳美(松)。ベテラン俳優・本能寺海造(藤田)の担当になるが、本能寺はシェークスピア劇しかやらない変わり種。瞳美と森山扮する事務所の経理マンが、本能寺に振り回される姿を通し、人生の哀愁、人間同士の葛藤や懸命に生きる素晴らしさを描くという。
高井一郎プロデューサーは「知っているようで実はあまり知られていないマネジャーと役者という関係性を面白く描けるのではないか」と語り、君塚氏は「元気な松さんと飄々とした藤田さんは、明るいコメディーにぴったりだと思います」と自信を見せる。
意外なキャスティングとなった藤田。現代劇の代表作「はぐれ刑事純情派」シリーズはテレビ朝日の放送で、“トレンディー”という印象の強いフジとは無縁だった。高井氏は「『おっ』と皆さんをひきつけるような、新鮮で思わず何かを期待させる方」とベテランの味に期待を寄せた。
藤田は「監督、脚本、共演者のみなさんは、第一線で活躍している方ばかりで、今から本当に楽しみ」と胸を躍らせ、松との初共演に「素晴らしい女優さんとご一緒することができて大変光栄」と喜んでいる。
松も「共感しつつ刺激を感じてもらえるような作品になるように頑張りたい。それが実現できそうな魅力的な顔ぶれにドキドキしています」とコメントを寄せた。
「松さん、森山さん、藤田さんと芸達者な心強い顔ぶれが揃った」と高井氏。正真正銘の“役者魂”が見られそうだ。
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