ロックバンド、SHAZNAのボーカルで俳優、IZAM(34)が映画監督に初挑戦することが13日、分かった。自主製作映画に賭ける高校生の青春を描いた「夏音~Caonne~」(7月29日公開)で、自らも教師役で出演。同作は今夏行われる「第1回高校生映画コンクール」のシンボル映画として製作され、映画監督の卵たちの“お手本作品”となる。
〔写真:“新人映画監督”として、見事な手腕を見せたIZAM〕
平成12年にSHAZNAの活動を休止して以来、ドラマ、映画、舞台と俳優業で存在感を示してきたIZAMが、今度は映画監督に挑戦する。
製作を務めたシネマポルト・エクラ・シマフィルム・トリウッドでは、もともと「第1回高校生映画コンクール」で高校生の“お手本”となる作品を手掛けられる監督として、従来の映画監督ではなく、かつ才能のある人材を探していた。
そこで白羽の矢を立てたのが、音楽活動で女装ルックといったセルフプロデュースを行うほか、同じ所属事務所のアイドル、福井裕佳梨(23)や勝村美香(26)のイメージビデオで監督を務めたり、携帯電話コンテンツのショートムービー「溺愛ホルクローレ」で主演、原作、監督をこなすなど、映像作家としての才能を開花させていたIZAMだった。
ここ数年、俳優業を通じて映像そのものに興味を持っていたIZAMは2つ返事でOKし、キャスティングにも着手。主演に映画「ウォーターボーイズ」などで個性的なキャラクターを演じた三浦アキフミ(24)、ヒロインに特撮ドラマ「仮面ライダー龍騎」で人気の杉山彩乃(23)を抜擢。ほかに、吉岡美穂(26)、鈴木蘭々(30)、いとうまい子(41)、加勢大周(36)ら豪華な顔ぶれを集めることに成功した。
4月に都内で約半月かけて行われた撮影では、自らの役者経験を生かし、初監督とは思えない器量を発揮。役者の長所を引き出そうとする演技指導で、俳優らの信頼もつかみ取ったという。
先月編集作業を終えたばかりだが、IZAMはでき映えに自信たっぷりで、「人生の9割は苦悩、1割が幸福でも、その苦悩があるからこそ幸福を得られるということを(映画を通して)感じてほしい」とコメント。「もがきながら作りましたので、ぜひ見てください!!」とPRしている
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