女優・菅野美穂(28)とV6の岡田准一(25)が主演するフジテレビ系スペシャルドラマ「虹を架ける王妃」(今秋放送)のロケがこのほど韓国・スウォンにある世界文化遺産・華城(ファソン)で行われた。
1796年に築城された朝鮮王朝の城郭跡で、ドラマ「チャングムの誓い」のロケ地としても有名だが、日本ドラマの撮影は初めて。地元テレビ局の協力で韓国スタッフ80人、エキストラ100人が参加した。
ドラマは、1920年に朝鮮王朝に嫁いだ日本の皇族・李方子(り・まさこ=旧姓・梨本方子)と王朝最後の皇太子・李垠(り・ぎん)の国境を超えた愛を描く物語。
取材の日は夫婦が結婚を王朝に報告する儀式の場面で、岡田と菅野はきらびやかな宮廷衣装で登場。特大かつらを付けた菅野は「こういう機会じゃなければ着られない。幸運です」と笑顔を見せた。
人質として日本で過ごした李垠を演じる岡田は「現代の男にはない覚悟を持った男を演じたい。李垠さんに怒られないよう芝居しようと思った」。方子役の菅野も「いまお互いの国が友好的なのは2人のような人がいたから。改めて考えるのは大切」と話した。
ドラマの背景には日韓併合や太平洋戦争があり、韓国では「つらい歴史」を描く作品はほとんど作られてない。中島久美子プロデューサーは「世界初のドラマだと思う。韓国の方が抱えている抵抗感や歴史観の違いの根源を知りたかった」と説明する。共演は原田美枝子ら。森光子がナレーションを担当する。
PR