女優・松嶋菜々子主演(32)で、シンガー・ソングライターのさだまさし(54)が母娘の愛をつづった小説「眉山」が、「眉山-BIZAN-」のタイトルで映画化されることが20日、発表された。来年初夏公開。さだ作品の映画化は「精霊流し」「解夏」に続き3作目となる。
同作は2004年12月に発刊され、10万部を突破したベストセラー小説。末期がんの母の看病のため徳島に帰郷した咲子は、母の意外な素顔を知り動揺する。しかし、青年医師の寺澤との恋や、残り少ない母との時間をともに過ごす中で、母の生き方を理解し、自分も成長していく-。
監督は「タッチ」「ジョゼと虎と魚たち」を手掛けた犬童一心監督(46)。主人公の咲子は、映画「犬神家の一族」(12月16日公開)の野々宮珠世役で6年ぶりに映画復帰した松嶋菜々子が演じる。咲子を温かく見守る恋人の寺澤役は、「解夏」でもさだと“タッグ”を組んだ俳優・大沢たかお(38)。映画初共演の2人は「心から楽しみにしています」と撮影が待ちきれない様子。さだは「良い作品になるよう祈っています」とエールを送った。
物語のクライマックスは咲子が母を連れて行く徳島名物の阿波おどり。徳島市を中心に「眉山支援委員会」が設立され、地元の有志1万2000人のエキストラが参加して、8月16日から同市で大規模な撮影が行われる。
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