映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の大ヒットで知られる行定勲監督(37)が新作「遠くの空に消えた」(来年公開)を製作中であることが20日、分かった。子供たちの冒険を描く行定版「スタンド・バイ・ミー」で、主演は神木隆之介(13)。適役を探し続けていた行定監督が神木と大後寿々花(12)という2大天才子役に出会い、7年越しの企画を始動させた。
メーンキャストはもう1人、オーディションで選んだささの友間(ゆうま)=(13)を加えた3人。架空の時代と場所を舞台に、生き別れの父を探す少女(大後)、彼女を手助けする少年2人(神木、ささの)がある奇跡を体験し成長するひと夏を描くファンタジー。6月19日にクランクインし北海道の根室、帯広、網走で撮影中だ。
神木の映画主演は「妖怪大戦争」に続き2作目。4月から中学1年に進学し、休みを使って撮影に参加していたが、現在は夏休みに入り集中して臨んでいる。粘る撮影で知られる行定演出の下、表情に凛々しさが加わり声も少しずつ変化。劇中同様まさに俳優として成長を見せている。
8月上旬まで北海道ロケを行い、スタジオ撮影を経て同下旬にアップ予定。興収85億円を記録した「セカチュー」以降、「北の零年」「春の雪」と大作が続いたが、もともとインディーズ出身で人の心の揺れを繊細に描き出す手腕に定評のある行定監督。今作で神木ら子役のフレッシュな演技をどこまで引き出し、神木らがどう応えるか、注目を集めそうだ。
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