お笑いタレントの青木さやか(33)がシリアスなドラマに初挑戦する。日本テレビ系の「ドラマコンプレックス“ P・ハート~子供嫌いの小児科医物語~(仮題)”」(9月19日後9・00)で主役の小児科医を演じるもの。これまでは等身大の明るい役ばかりだった“バラエティーの女王”が、お笑いを封印して新境地に挑む。
青木の役どころは、子供嫌いなのに小児科常勤になってしまった内科医師。「小児科が嫌い、子供が嫌い」と公言し、同僚や看護師たちと対立。子供の患者を容赦なくしかり飛ばすシーンもある。キレキャラでブレークしたとはいえ、お笑い芸人としてのイメージとは正反対の冷たい役だ。
そんな中、救急治療室に担ぎ込まれた1人の少女を診察。病気と原因を調べるうちに衝撃の事実にたどり着くというストーリー。少子化で患者が減少し、小児科の閉鎖が相次ぐ問題を浮き彫りにするなど「笑える場面」が全くない社会派ドラマ。青木も「重たいテーマ。台本を読んで涙した」という。
ドラマは「小悪魔な女になる方法」(フジテレビ系、05年)以来、約1年ぶり。これまで「奥さまは魔女」(TBS系、04年)「曲がり角の彼女」(フジテレビ系、05年)などに出演しており、ドラマは意外と?経験豊富だが、キャラクターそのままの明るい役ばかり。シリアスなドラマへの出演もなかった。起用理由について、前田伸一郎プロデューサーは「青木さんは厳しさの一方で、ハートフルで優しいという二面性を持っている」と説明。原作者の直遊紀氏は「子供嫌いという部分がぴったり。青木さんのためにこの話があるといっていいほど、よくハマっている」とした。
ただ、本人は“畑違い”の役どころに戸惑い気味。「バラエティーは笑いが取れればOKだが、ドラマはそれがない。“これでいいのか”と毎回不安になる」。特に、週8本のバラエティー番組に出演しながらの撮影で、気持ちの切り替えに苦労しており「テンションを上げて臨むバラエティーに比べ、シリアスなドラマは延々と暗いまま。本当に大変」と話している。共演は松本明子(40)、石橋保(40)、伊武雅刀(57)ら。
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