歌舞伎俳優、市川海老蔵が初主演した映画『出口のない海』(佐々部清監督 9月16日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー)の完成披露試写会が8月28日(月)、東京・東銀座の歌舞伎座にて行われた。
『忠臣蔵外伝 四谷怪談』『ラストサムライ』(DVD発売記念試写会)に続き、同所での試写会は3度目。117年もの間、歌舞伎界の“聖地"として親しまれている場所に、本家の役者が降臨した。
3台のリムジンで会場に乗りつけた出演者らは、「よっ、11代目!」「海老蔵さん~!」と威勢の良いファンの声が飛び交うなか、入口の前に集まったおよそ200人の報道陣に向けてレッドカーペットを歩きながらパフォーマンス。
その後行われた舞台挨拶で市川は、いつもと勝手が違うせいか、緊張した様子で「子供の頃から育ったこの場所で、こうして初主演映画の挨拶に立つことができ、嬉しいです!」と父・市川團十郎や、佐々部監督と同郷で、親交の深い安部晋三・内閣官房長官らが客席に駆けつけるなか挨拶した。
また、他の映画の撮影中に左足中指を骨折し、登壇者のなかで唯一、花道でなく舞台袖より登場した伊勢谷友介は「この作品を観て、現代の人がどう感じるのかを早く知りたいですね」と、戦争をテーマにした同作に対しての感想を観客から求めていた。
そして、演技経験がそれほどなかった2004年に『チルソクの夏』で佐々部監督作品に出演していた上野樹里は「(今作で)監督に成長した姿を見せたかった。試写では、最初のカットから映画に入り込む事ができ、最後は涙しました…」と語り、ラブ・ストーリーとはまた違った感動できる作品として、アピールした。
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