タレント、辺見えみり(29)がドラマ初主演することが6日、分かった。7月31日スタートのTBS系「がきんちょ~リターン・キッズ~」(月~金曜後1・30)で、優柔不断な28歳の女性が過去にタイムスリップし、9歳の自分と接して成長する姿を描くファンタジードラマ。辺見は「子供の頃、私もノーと言えなかったし、不思議な世界を信じていたタイプ」と適役を得てヤル気十分だ。
デビュー14年目に入り、最近では舞台「丹下左膳」や「熱海五郎一座 静かなるドンチャン騒ぎ」(7月6~16日)など女優として進境著しい辺見がついに“初座長”に挑む。連ドラは「ああ探偵事務所」(平成16年7-9月、テレビ朝日系)以来、2年ぶりとなる。
「がきんちょ」は親子の絆、友情をタイムスリップというモチーフでユニークに描くオリジナルストーリー。居場所を失い結婚に逃げ込もうとした女性・真知が突如、18年前へ。9歳の自分と、現代では亡くした母親ら家族との同居生活を通し、見失っていたものに気付く心の成長物語だ。
真知は「お母さんみたいになりたくない」と言って傷つけたまま亡くした母親と理解し合ったり、子供たちに感化されて元気を取り戻す役どころ。制作する毎日放送の登坂琢磨プロデューサーが、辺見の出演舞台を観劇し、「しっとりした心情芝居とコミカルな演技の両方が出来る」と期待を寄せてオファーした。
辺見は「私も親の顔色をうかがい、嫌なことを嫌と言えない子供だったんですが、友達や周りの人たちのおかげで言わなきゃいけないことがわかった」と共感。
先月21日から撮影に入ったが、初主演の現場に「特別な気持ちはないんですよ。でも主演じゃないと言わないモノローグ(独白)、これって大変だったんですね」と苦労も。とはいえタイムスリップする設定に「子供の頃、妖精はいて、いつか会えると思い、そのまま大人になったような部分が自分にあるので、ドラマで不思議な体験が出来てうれしくて」とノリノリで演じている。撮影期間は約3カ月。放送は全45回、9月29日まで。
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