社会人野球チーム、茨城ゴールデンゴールズ(GG)の監督、萩本欽一(65)が解散撤回後、初の公式戦に臨んだ11日、淫行問題で球団から除名処分になった元極楽とんぼ、山本圭一(38)を奉仕活動を条件に選手として復帰させる温情案をぶち上げた。芸能人を廃業せざるを得なかった山本に対し、「厳しく温かくやっていきたい」と社会復帰への道を示唆。ただ、刑事処分が出ていない段階で山本の復帰を口にしたことは賛否両論呼びそうだ。
足利市総合運動公園硬式野球場で解散撤回後、初の公式戦となる「全日本クラブ野球選手権大会」に臨んだ新生GG。1回戦の広島鯉城クラブに15対1で圧勝した欽ちゃんは、「みんな野球ができる幸せを分かったんだと思う。この勝ち方でホッとした」と安堵の表情を見せた。
そして、除名処分にした山本らに対し「冷たい付き合いをしてきたわけじゃない。厳しく、温かくやっていきたい」と語り、淫行問題に絡んで処分を受けた3選手に救いの手を差し伸べる気持ちを明かした。
具体的内容について、岡本尚博球団代表(40)は「監督は、彼らがまだ野球がやりたいという強い気持ちがあるのなら、背番号をはずして、1から出直させたいという思いがある」と代弁。「(日本)野球連盟からも『野球でたたき上げて更生させたら』と言われた。球団をサポートしてくれる地域の人たちに奉仕活動で償い、みんなに納得してもらえたら野球選手としての復帰はあり得る」と話した。
復帰時期については「今年中はない」と明言した上で、奉仕活動によって世間一般から更生が認められれば、来年のシーズン中の復帰も検討するという。
スポーツ界では過去に、サッカー元日本代表DFで埼玉県議の田口禎則氏が浦和時代にサポーターに暴行し、障害者施設でのボランティアを行ったり、6月のW杯でフランス代表、ジダンが相手チームの選手に頭突きし、3日間の社会奉仕処分が科されるなど、不祥事を償う活動によって更生する選手も多い。
だが、署名を集めるなどして支えたファンの中には、今回の騒動で山本に批判的な意見も多い。除名処分を下し、まだ刑事処分も出ていない山本に対して、早くも復帰への道筋を示したことは、賛否両論呼ぶことは必至。球団をめぐる騒動は、まだまだ続きそうだ。
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