歌手の華原朋美(31)が、シンガー・ソングライター松任谷由実(52)の名曲を使用したミュージカル「ガールフレンズ」(12月1~26日、博品館劇場)に主演することが11日、分かった。セリフが全くなく、ユーミンソングだけでストーリーを展開するという異例の作品。映画「私をスキーに連れてって」のホイチョイ・プロダクションズが企画・製作する。
舞台デビュー作「赤毛のアン」のヒットで、ミュージカル女優としても注目を集める華原が、ユーミンとの異色作品に挑戦する。
「ガールフレンズ」はセリフを全く使わず、幼なじみの女性2人の恋愛と友情をユーミンソングだけでつづるという異色ミュージカル。舞台は3部構成で、ヒロイン役の華原、友人役の池田有希子(36)らが三十数曲を歌い継いでいく。
現時点で「卒業写真」や「中央フリーウェイ」「青いエアメイル」などが候補に挙がっている。曲の歌詞がセリフ代わりとなるため、観客が聴き漏らさないよう、舞台上のスクリーンに映し出される。
ヒロイン役の華原は、歌唱力と表現力が大きく問われるが「夢だったことがまた一つ実現できてとても幸せです。ユーミンワールドを大事に大切に私なりに歌わせていただこうと思っております」と意気込んでいる。
「私を-」や「彼女が水着に着替えたら」などユーミンソングを使ったヒット映画を手掛けたホイチョイの馬場康夫氏が、初めてミュージカルをプロデュース。関係者は「セリフの後に突然歌い出すようなミュージカルの不自然さを解決する。普遍性、物語性をもったユーミンの歌でしかできない手法です」と企画意図を語る。プロデューサー松任谷正隆氏(54)、武部聡志氏(49)らユーミン音楽のブレーンも曲のアレンジなどでバックアップする。
ヒロイン役は華原とのダブルキャストで、元劇団四季の堀内敬子(35)が出演。全30公演のうち華原が20公演、堀内が10公演を務める。
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