1970年代に絶大な人気を誇ったアイドル歌手、南沙織(51)が6月14日に、デビュー35周年記念の22枚組CD&DVDボックスを発売する。オリジナルアルバム21枚を紙ジャケットで復刻し、275曲を完全網羅。DVDにはお宝映像が満載だ。現在は写真家、篠山紀信氏(65)の妻として、ほとんど表舞台に現れないが、自らボックスの監修を務め、ファン垂涎の大作を完成させた。
昭和46年に「17才」でデビューして以来、健康的な小麦色の肌と長い黒髪で若い男性ファンを夢中にさせた南沙織の完全ボックスが発売される。
クリスチャンネームの“シンシア”の愛称で親しまれていたことから、タイトルはずばり「Cynthia Premium(シンシア・プレミアム)」(3万9800円)。オリジナルアルバム21枚とDVD1枚を収録したボリュームたっぷりの“1箱”だ。
南は「潮風のメロディ」「色づく街」「人恋しくて」など数々のヒットを飛ばし、53年に芸能界引退。翌54年に紀信氏と電撃結婚した。その間発売した19枚のアルバムは約20年前にレコードからCD化されたものの、5年前すべてが廃盤となり現在は入手困難に。発売元のソニーミュージックには復刻盤を望む声が数多く寄せられていた。
そこで同社はデビュー35周年の今年、全21枚のアルバムを紙ジャケットのCDで復刻させることを決定。南本人に監修を依頼し、制作に着手した。南はまず、シングルのB面曲などアルバム未収録曲を、時代に合わせて21枚のアルバムに振り分けてボーナストラックとして収録させた。
ブックレットには「ファーストアルバムからわずか2カ月後にはセカンドアルバム。なんて無茶な!!」といった具合に、自ら当時の自分に呼びかける形で解説書を1万語にわたり綴った。ボックスのジャケット写真も自ら選び、タイトルの「Cynthia Premium」も直筆だ。DVDには、本人が一番後世にして残してほしかった歌番組の映像から8曲を選んで収録した。
南は監修にあたり「歌手になりたいという夢を現実にしてくださった、たくさんの方々の顔が思いおこされます」と振り返り、「まばゆいばかりの青春に彩りを添えてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたい」とコメント。40~50代の男性ファンから嬉しい悲鳴が聞こえてきそうで、30数年ぶりにシンシアブームが巻き起こりそうだ。
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