歌手、岩崎宏美(47)が5日夜(日本時間6日)、米ラスベガスヒルトンで「コパカバーナ」の大ヒットで知られる米歌手、バリー・マニロウ(60)と共演。「シンシアリー/今夜教えてね」を絶妙なハーモニーでデュエットし、耳の肥えた米国の音楽ファンをうならせた。岩崎は公演後、「夢のような時間でした」と大感激。バリーも笑顔で「次は日本でデュエットしよう」と約束した。
「今夜はスペシャルゲストがいらしてます。みなさん、温かくお迎えしてください。日本でとても有名なシンガーです。ヒロミ・イワサキ!!」
バリーから紹介を受けた岩崎は、万雷の拍手に包まれ登場。お互い見つめ合いながら「シンシアリー」を歌い出すと、圧倒的な2つの歌声が絶妙に絡み合った。音合わせをしたのは、本番直前のリハーサルのみだった。が、そんなことは微塵も感じさせない息のあったハーモニーで、1700人の観客を魅了した。
岩崎が立ったステージは、1969年からエルビス・プレスリーが8年にわたって公演を行った由緒あるラスベガスヒルトン。2004年2月からはバリーがロングラン公演中で、150回に及ぶ彼のステージで初となる共演アーティストとして岩崎が招待された。
きっかけは、2月に全米1位に輝いたバリーの新アルバム「ザ・グレイテスト・ソングス・オブ・ザ・フィフティーズ」。その日本盤を今月23日に発売するにあたり、スペシャルトラックとして岩崎とのデュエット曲「シンシアリー」を収録した。
お互い多忙でレコーディングは別々だったが、岩崎のマスター音源を聴いたバリーが「素晴らしくきれいな歌声だ」といたく気に入り、共演ステージをオファー。バリーの大ファンだった岩崎も二つ返事でOKした。
本番前日、岩崎はバリーの楽屋を訪れ初対面。「お客さんはファミリーだから、リラックスして臨んでほしい」とのアドバイスを受け、その時一緒に撮影した写真を枕元に置き、バリーの音楽をBGMに感激の中で就寝した。それが活力の源となり、本番ステージを大盛況へと導いた。
公演終了後、バリーは岩崎に「ワンダフル!!」と声を掛け、「僕が日本に行った時は宏美のステージに出演したい」と約束。岩崎も「バリーの配慮ですごくやりやすかった。客席のみなさんも温かくて感謝です」と大興奮し、「わかりました」とうなずいた。日本で2人の生ハーモニーが聴ける日も近そうだ。
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