歌手の松山千春(50)が17日、阪神電鉄の社長の座へ名乗りを上げた。千葉・幕張メッセでデビュー30周年記念の全国ツアーをスタートさせた松山は、村上ファンド騒動で揺れた同社に「オレは阪神の社長をやってみたい」と意欲。証券取引法違反容疑で逮捕された村上世彰容疑者(46)に「村上!バカヤロー!」と“千春節”をさく裂させた。
政界進出もうわさされるフォークミュージック界の大御所は、「俺が阪神の社長なら、こう言ってやる!」と村上容疑者にタンカを切ると、あとはノンストップ。世間を大きく騒がせ、球界までも激震させた“トラの天敵”に「オイ!村上!会社には過去、現在、未来があるんだ!昔の人が一生懸命、蓄えてきた資産を今、株主のために吐き出せとは、恥ずかしい」と一気にまくし立てた。
この日は30周年記念コンサート初日。「これがフォークだというのを聞かせるぞ」と5月24日発売の新曲「現実」をギターの弾き語りで披露。「長い夜」「季節の中で」など本業の歌でもきっちりと全19曲を歌い上げ、感極まった表情で深々と頭を下げたが、歌以上にその歯に衣(きぬ)着せぬしゃべりにも6500人の観客から大きな拍手がわき起こっていた。
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