ヤンキーロックバンド、氣志團が26日、山梨県富士吉田市の富士急ハイランドでライブイベント「氣志團万博2006 極東NEVERLAND」を開催した。結成10周年にして、これまで一度もライブを開催したことがなかった山梨県をついにクリアし、47都道府県を完全制覇した。団長・綾小路翔(年齢未公表)は「この1年、メンバーで葛藤(かっとう)があったし、プライベートも全然うまくいってない」と告白し、困難を乗り越えての完全制覇に感慨を新たにしていた。
97年、千葉県木更津市で結成された氣志團。記念すべき区切りの年に日本全国47都道府県すべてでのライブ敢行を達成した。綾小路は「どう考えても(サザンオールスターズの)夢人島(フェスティバル=同日に静岡県で開催)に行った方が楽しいのに。お前らが優しくするからイケナイんだぜ。一生離さないからな」とファンに感謝した。
01年にメジャーデビューを果たし、順調に全国制覇を進めてきたかに見えたが、メンバー同士百パーセント円満だったわけではない。綾小路はインタビューで「みんな葛藤があった。ミュージシャンとしてそれなりに成長して欲が出てきたんです」とグループ内に解散危機があったことを告白。
さらに綾小路自身も女性デュオ、パフィーの吉村由美(31)との別れがあり、「プライベートが全然うまくいってない時期でもあって、もう真っ暗でした」とモチベーションがなくなっていたことを認めている。
分解危機に陥っていた氣志團だが、昨年末からのツアーでメンバーはファンの愛に改めて気づかされ、「ファンのため」という原点に戻ってできた新曲が「The アイシテル」。全25曲、約3時間半のライブの中でも「One Night Carnival」とともに2万人のファンを最高潮に盛り上げた。苦難を乗り越え、全国制覇を成し遂げた氣志團だが、その走りはまだまだ終わることはない。
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