矢沢永吉(56)が6日、茨城・ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で最終日を迎えた野外ライブ「ロックインジャパン・フェスティバル」に大トリ出演した。今年7回目の同フェス史上、最年長アーティスト。若いファンから“永ちゃんコール”が送られた。一方、東京・調布市の味の素スタジアムでは、歌手・氷室京介(45)と4人組バンド・GLAYがジョイントライブを行った。
夜空に無数のタオルが舞い上がった。アンコール。矢沢がロック曲「止まらないha~ha」を歌い出すと、恒例の「タオル投げ」が始まった。リーゼント頭の“往年のファン”が「YAZAWA」の文字入り特大タオルを放り投げ、若いファンは汗ふきタオルで参加。約4万人が世代を超えて一つになった。
「オジサンも若い連中にまぜてもらって、とことんいくからヨロシク」と宣言。同フェスの観客は20~30代前半が中心で、出演者も若いバンドぞろい。2004年に新進バンドが出演したライブハウスイベントに飛び入りしたことがあった。矢沢を知らない10~20代が熱狂する光景を見た。その興奮が忘れられず、今回の出演を決断した。
矢沢は「サイッコーっに気持ちいいよ。サンキュー」と恍惚(こうこつ)の表情。ズボンも汗でぬらし「トラベリン・バス」まで全11曲を歌い上げた。
若い女性ファンは、父親世代の永ちゃんのスタンドマイク2回転パフォーマンスに「超かっこいい~!」。ディレクターズチェアに座るしぐさだけでため息がもれた。ステージ脇では、若い共演者たちも「すげえよ」と感嘆。永ちゃんのロックに、世代のカベはない。
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