女優の沢尻エリカ(20)が歌手デビューすることになった。主演ドラマ「タイヨウのうた」(TBS金曜後10・00)の同名の劇中歌をCD化、8月30日にソニーから発売される。ギターも1カ月でマスターするなど本気の挑戦。「やるからには全力を出したい」と力が入っている。
昨年、映画「パッチギ!」で多くの新人賞に輝いた期待の新星が、音楽界でも旋風を巻き起こす。歌手名は「Kaoru Amane」。主演中のドラマ「タイヨウのうた」の主人公・雨音薫としてのデビューは「彼女になりきって歌いたい」という沢尻本人の強い希望。同じように女優が役柄名義でCDデビューしたケースでは、03年に柴咲コウ(24)が映画「黄泉がえり」で歌手・RUIを演じ、その名で発売した「月のしずく」が大ヒットしている。
今回のドラマの中で、音楽は重要な存在。沢尻演じる薫は難病を抱えているものの、ギターを拾ったのをきっかけに音楽を始め、残りの人生を全力で生きるというストーリー。決して歌に際立ったうまさはないが、人の胸を打つひたむきさがあるという設定は、そのまま沢尻本人の歌手としての魅力にもつながっており、バーチャルな存在にリアリティーを帯びさせながらドラマとリンクした形でヒットしそうだ。
同曲は来月11日放送の第5話で初披露される。作詞作曲は、元トワ・エ・モワの白鳥英美子(56)の娘で歌手の白鳥マイカ(29)が手掛けている。現在、劇中歌として沢尻が歌っている「Stay with me」はカップリング曲として収録される。
沢尻は「初めて歌を聴いた時から大きなビジョンを持ちました。完成してホッとしてるし、とてもうれしいです」と全力で打ち込んだ様子。ソニーでは「これほど声にさまざまな表情を持っている人はなかなかいない。集中力もすごく、ギターはドラマの収録の合間に1カ月でマスターした。今後が本当に楽しみ」と“歌手・沢尻”の成長に大きな期待を寄せている。
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