女優の堀北真希(17)と黒木メイサ(18)が共演する人気ホラー映画シリーズの最終章「着信アリFinal」(麻生学監督、24日公開)が日韓で同時公開されることが16日、分かった。02年の「KT」(阪本順治監督)以来のことで極めて異例。韓国では100館以上の規模で公開される。堀北は「韓国の方に私が役者としてどう映るのかドキドキしています」。黒木も「韓国の皆さんに見てもらえるのはとてもうれしい」と大喜びだ。
“死の着メロ”が日本だけでなく韓国の観客も恐怖のどん底に陥れる。同シリーズは韓国でも公開されており、第1弾(04年)、第2弾(05年)合わせて約90万人を動員。現代人の必需品である携帯電話が死を呼ぶツールになるという切り口が受け、人気が爆発した。
シリーズ第3弾で最終章となる今作への期待が高まるなか、韓国最大手の映画会社「CJエンタテインメント」が製作に参加。韓国への修学旅行が修羅場と化すというストーリーのため、釜山で約2週間のロケが行われた。人気急上昇中の俳優ジャン・グンソク(18)も出演。“日韓合作ホラー”は現地でも注目度抜群で、急きょ同時公開が決定した。
日本の大衆文化開放以来、邦画が韓国で公開される例は珍しくなくなったが、同時公開は極めて異例。1973年に起こった金大中氏(前韓国大統領)の拉致事件を描いた映画「KT」以来となる。
朗報を聞いた堀北は「私も韓国の映画やドラマを見ますが、俳優さんのすごくストレートな演技が印象的です。韓国の方に私が役者としてどう映るのかドキドキしています」と公開が待ちきれない様子。「1人でも多くの方に見ていただけたらうれしいです」とコメントした。
一方、ロケで韓国の魅力に触れた黒木は「韓国のみなさんに見てもらえるのはとてもうれしい。恐怖の中に友情とは、と考えさせられる映画になってます。ぜひ楽しんでください」と呼びかけた。
韓国語バージョンのポスターも完成。韓国では土曜日公開の習慣がないため、日本より2日早い22日に初日を迎える。先日、韓国で公開された「NANA」の70~80館を上回る100館以上の規模で封切られる。
◆着信アリ・シリーズ 女優・柴咲コウ(24)主演の「着信アリ」(04年1月公開)は興行収入15億円、ミムラ(22)主演の「着信アリ2」(05年2月公開)は興行収入10億1000万円を記録した。第1弾はハリウッドでのリメークも決定。今作は死の着メロを受け取っても転送すれば助かるという要素が加わり、修学旅行先の韓国を舞台にサバイバルが繰り広げられる。
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