この春の放映スタート以降、トップの座を譲ることのなかった「TSUBAKI」が、8月度テレビCM好感度ランキング(F1F2総合)でついにその定位置を明け渡すこととなった。そのCMとは、「TSUBAKI」のイメージ・ソングを歌っているSMAPを登場させた「ホットペッパー」の新シリーズである。
「ホットペッパー」といえば、映画風の映像(既存の映像作品ではなく、このCM用に撮影されたものとのこと)にストーリーとはまったく無関係の関西弁のセリフをあてて、オリジナル(に思える)作品の世界を180度転換させることで印象を植え付ける、という“荒技"を成功させた人気シリーズだ。これまでにサスペンス風のものや人間ドラマ風のものなどを面白おかしく吹替えて、高い支持を集めてきたが、今回は正真正銘の既存映像、それも当代きってのスーパーグループ、SMAPの映像にアテレコをしているのだからインパクト大、である。
バージョンは大きく分けて2つ。数年前のテレビ番組からの映像と近年のコンサートの模様から抜粋したものだ。その絶妙な味わいは実際に目にしなければわからないのだが、ここでも荒唐無稽なアテレコは全開。草なぎ剛が“ギターの山田"になっているし、自分が関西弁をアテられていることに気づかない木村拓哉がいる。
まさに、人気者と人気シリーズの豪華コラボであり、そこに、“よもやホットペッパーのCMにSMAPが"という意外性も加わったことで、より“お宝"的意味合いが強くなったと言えるだろう。「以前から印象的なCMだったが、SMAPが出演している今回が1番印象に残る。昔の彼らを使っているところに惹かれる」(茨城県/21歳)「まさかSMAPが関西弁でアフレコされて出てくるとは思わなかったので、友達との間でも今話題になってます」(群馬県/24歳)。票数を伸ばした「TSUBAKI」を抑えての堂々の1位となった。
PR