滝沢秀明(24)が不遇だった生い立ちを明かし、子供たちを勇気づける。リサイタルショー「One!」(東京・日生劇場、9月5日初日)の制作発表が14日、都内で行われ、これまで語られることがなかった、子供時代の秘話が続々登場することが分かった。
アイドルスターが自分の子供時代の実話を舞台化する異色の公演。構成と総合演出を手掛けるジャニー喜多川氏は、劇中で紹介されるエピソードの一端を明かした。滝沢は病院内のベンチで誕生した。母親が病院に到着した時、分べん室が空いておらず、仕方なく緊急措置がとられたという。
両親が幼少時に離婚したことも明かされる。母親の手で育てられた少年時代は、経済的に恵まれなかった。母親は、ギョーザの中身を肉より安価なツナを使うなどして、食費を切り詰めていたという。再婚で名字が滝沢姓に変わったことをなかなか受け入れることができなかったという、複雑な思いも紹介される。
滝沢は舞台化が決まると、母親から話を聞き、1週間かけてリポートをつくって喜多川氏に渡した。「最初はみなさんが知らなくてもいいことではと思いましたが、格好つけず飾らないで、僕の精神的部分を伝えてもいいかなと思いました」。真意は別にある。「環境の中で子供がどんなことを考えているのか、暗くならないよう、メッセージとして伝えたい。つらく寂しい思いをしている子供や親のみなさんに共感してもらえれば」と訴えた。喜多川氏も「悲話を売りものにするのではありません。幸せとは何かと考える機会になれば」と説明している。
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