ザ・ドリフターズ加藤茶(63)の長女加藤文代(15)が女優デビューすることが6月30日、分かった。出演するのはテレビ東京系ドラマ「水曜ミステリー9 銀座高級クラブママ青山みゆき」(8月放送予定)で主演の名取裕子(48)の娘を演じる。心配した加トちゃんが強引に役をもらい、親子共演まで実現した。
父加藤の面影とフィギュアスケート浅田真央にも似た文代は都内の私立高校の1年生だ。幼いころからドラマが好きで「自分と違う人間になれる」と女優にあこがれていた。中学までは学業を優先し、高校進学後に夢に向かって歩き始めた。しかし、芸能界のトップを走る父の姿を見詰めてきたせいか、考え方はしっかりしている。「(芸能界入りは)父には相談しませんでした。分からないことがあったら相談しようかなと。とりあえず、自分で感じをつかみたかったので」と、父の「コネ」に頼らなかったことを明かした。
やる以上は息の長い役者を目指している。「(将来も)脇役をやりたい。作品を陰で支える重要な役割だと思うし、演技力も要求されるから」と、プロ意識が旺盛だ。
むしろ加トちゃんの方が、親バカぶりを発揮する。「こんなお父さんですからしっかりするんでしょう。のみ込みが早く、私の3人の子供のうち一番才能がある。起用が決まった時はうれしかったな」。
ただ喜ぶだけでなく、親の方がコネを使った。「思わず『オレの出番はないか』と頼んでしまった」と、共演を実現。文代と絡む場面では「勉強しろよ」「お父さんを大事にしろよ」とかつて、「8時だヨ! 全員集合」で全国の子供たちに呼び掛けたようなせりふを連発。それを文代が、「変なおじさん」と、志村けん(56)の得意なキャラクターで返す場面も予定されている。
母親役の名取は文代について「真央ちゃんに似ているし、天性でしょうか伸び伸びして、私があおられるくらい。金メダルです」と評価した。加トちゃんは「てんぐにならず、いつまでも誰からも、かわいがられる女優になってほしい」と親心をみせた。いつまでも、誰からも…。加トちゃんの娘ならできる。
PR