巨匠・市川崑監督(90)の再メガホンで31年ぶりに復活することで話題の映画「犬神家の一族」(横溝正史原作、07年公開)に女優・深田恭子(23)が出演することが25日、分かった。俳優・石坂浩二(64)演じる探偵の金田一耕助が、犬神一族の調査のため滞在する那須ホテルで働く美しくかわいい女性“はる”を演じる。
はるは従業員らしからぬ働きで金田一の調査に一役買う好奇心旺盛な女性。名探偵シャーロック・ホームズに例えるならワトソンのような存在だ。前作では当時20歳の女優・坂口良子(50)が好演。出番はあまり多くないものの、その華やかで印象的なキャラクターは注目を集めた。
松嶋菜々子(32)、尾上菊之助(28)、富司純子(60)ら主な配役が決定する中で主要な役で唯一、はる役だけが4月16日のクランクイン後もベールに包まれていた。
深田は02年9月に放送されたフジテレビ系ドラマ「黒い十人の女」で市川監督作品を経験している。キーパーソンの一人を演じることになり「日本を代表する監督にまた呼んでいただき、本当にうれしい。共演させていただく大先輩の方々の中で、一生懸命頑張りたい」と意気込んでいる。
監督もはるを「大事な存在」と強調。「やってもらうからには成功した演技をしてもらいたい。この役を演じるにはポイントがあります。ここでは教えられませんが」と意味深長。一挙手一投足に徹底してこだわる監督だけに本番前の演技指導が待っているかもしれない。
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