俳優の船越英一郎(46)が日テレ系特別ドラマ「手の上のシャボン玉」(9月5日放送・後9時)に主演することが8日、分かった。C型肝炎の主人公の生体肝移植を通じ、家族のきずなを描く。一昨年に放送、30%を超える視聴率を記録した「たったひとつのたからもの」と同じプロデューサー、脚本家が手がける“第2弾”的作品。妻を榊原郁恵(47)、娘を石原さとみ(19)が演じる。
2時間ドラマの帝王・船越英一郎が、おなじみのサスペンスものではなく、余命半年の難役に挑戦する。
「手の上のシャボン玉」は、女優のあいはら友子(52)が実体験をもとに原作を手がけた作品。元新聞社勤めの主人公が、ある日突然C型肝炎のキャリアだと宣告され、医師から移植手術が必要だと言われるところから物語が始まる。現在、生体肝移植の提供者は家族というのが条件でもあり、病気を通じて主人公らが家族の大切さに気づいていく過程を描く。
夫と元部下との関係にしっとし、自らの肝臓移植にかっとうする妻の役を榊原郁恵が、夫婦の一人娘役を石原さとみが演じる。
歌手の松田聖子(44)と船越がダウン症の息子を持つ夫婦役を演じ、04年10月に放送、30%を超える視聴率を記録したドラマ「たったひとつのたからもの」を手がけた日テレの前田伸一郎氏がプロデューサーを務め、脚本も同じく矢島正雄氏が担当。前田氏は「どの家族でも起こりうることを描いた『たった-』の第2弾的作品。あの番組を支持していただいた家族にみてもらって、感情移入していただきたい」と話している。
撮影は7月行われたが船越は「生体肝移植の現実を伝えるとともに命の重さ、そして家族のきずなを話し合っていただけるきっかけになれば」。榊原は「人間は意外にもろい部分があって、改めて夫婦とはなにかと考えさせられ、自分自身の生き方とも向き合うことができました」、石原も「家族や大切な人を見ていただければ」とそれぞれ完成度に自信を見せている。
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