女優、酒井美紀(28)が10月2日スタートのフジテレビ系昼ドラ「紅の紋章」(月~金曜後1:30)に主演することが8日、分かった。酒井の昼ドラ出演は初めて。加えて、平成5年のデビュー以来、“清純派”として活躍してきたが、同作では『教師』と『遊郭の女郎』という2つの顔を持つ衝撃的な役に挑む。「抵抗はありません」と語る酒井は今、脱皮の時を迎えている。
平成8年1月にスタートしたフジテレビ系人気シリーズドラマ「白線流し」(17年終了)で人気に火がついた酒井。同作で演じた七倉園子は、素直で正義感が強く、生真面目な女子高生だった。
酒井自身、清潔感あふれる雰囲気や育ちの良さをうかがわせる話し方から“清純派”といわれ、そうした役柄が多かった。
一方のフジ系昼ドラは、「真珠夫人」「牡丹と薔薇」などで知られる東海テレビの制作で、愛憎と愛欲が渦巻く“ドロドロ劇”がお家芸。「紅の紋章」も混乱期の終戦直後が舞台。ヒロイン三枝純子(酒井)は家族の借金の肩代わりに遊郭で働きながら、教師になる夢を捨てず懸命に生きる女性。身分違いの青年医師と恋に落ち、さらなる困難が襲う…という物語。
東海テレビの高村幹プロデューサーは、「ドラマは教師であり女郎でもあるという、両極端なとんでもない設定。両方を演じるには純白なイメージが必要だと思った」と話し、「その純白のイメージにぴったりだったのは酒井さんで、ほかに考えられなかった」とラブコールを送った。
一時、女優業を休み、ニューヨークに語学留学していた酒井にとって、連続ドラマ出演はフジ系「HR」以来約3年半ぶり。一昨年11月に帰国した際には、ヤンキースの松井秀喜外野手(32)との熱愛が報じられ、グッと大人の女性の魅力を増した姿が話題になった。
とはいえ、いきなりの女郎役。劇中、深紅の着物に身を包み、客と抱き合うラブシーンなども満載だが、「女郎の役に特別抵抗はありません」とキッパリ。「視聴者の皆さんはイメージと違って驚くかもしれませんが、ドロドロだけではない何かを表現したい」と意欲満々で、「純子の純粋で真っすぐな姿は魅力的。そこをしっかりと観てください」と話している。
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