小泉純一郎首相の愛読書として話題になった、織田信長の死の真相をめぐる加藤廣氏の歴史ミステリー「信長の棺」が、テレビ朝日系でドラマ化(今冬放送予定)される。信長の側近で、不明になったままの主君の亡きがらを探す主人公・太田牛一を松本幸四郎(63)が演じ、信長役にTOKIOの松岡昌宏(29)がふんする。
1582年、本能寺で家臣の明智光秀に討たれた信長の遺体は、どこにあるのか-。400年以上、明らかにされていない謎に迫るドラマを、松本と松岡のコンビが演じる。
2人はドラマ初共演。松本は「原作を読んで謎解きの面白さに引かれた。鳥肌が立ったままの状態で演じています。時代劇という枠にとらわれず、人間ドラマとして見てほしい」とコメントした。
一方の松岡は、今年正月に同局で放送された「風林火山」の武田信玄に続く信長役。戦国時代の2大英雄を、1年で演じることになり「自分が最も演じたかった人物の役をやらせてもらえるので、楽しみながらやりたい」と話す。
原作は今年5月に発売。売り上げ26万部を突破し、ベストセラーとなった。信長を敬愛していた主人公は実在の人物で、豊臣秀吉にも仕えている。貴重な伝記作として残る「信長公記」「太閤さま軍記」を著した人物としても知られている。
テレビ朝日の内山聖子プロデューサーは「(松本、松岡の)2人が並々ならぬ意気込みを持ってくれている。『和製ダ・ヴィンチ・コード』ともいえる本格歴史ミステリーを届けたい」と話している。
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